僕とイチロー。
みなさんご存知のとおり
僕はお笑い芸人ではありません。
ですからTVに映る彼らのように
大きなリスクを背負ってまで
面白いことを言わなきゃいけないという場面とは無縁です。
しかし僕の周りには
多少の傷は覚悟の上で、人を笑わそうとする人たちがたくさんいます。
スベることを恐れず、ガツガツと笑いをとりにいく。
そんな彼らを見ていると
自分が何かを失わないように
恐る恐る歩いているような気がしてきて
時々落ち込んだりもします。
思いっきりバカになり
ノーガードで飛び込んで
その場を笑わせてみたい。
そんな自分への憧れが、時々僕の中に存在してたりします。
今朝。
僕は会社に着いた車の中で
自分のテリトリーを大幅に踏み出した
一本の鼻毛と出会いました。
彼は僕の愛想のいい鼻から
非常に強い個性で「グンッ!」と伸び出しており
一人、異次元のオーラを放つイチローにも似た輝きを
今日、僕は自らの鼻に見つけてしまったのです。
鼻から鼻毛。
かっこ悪いっちゅうのはよくわかっています。
しかしこれほどまでに華のある天然の鼻毛と出会うことは
これから先もきっとないだろうし
なんとなくすぐにその場で切ってしまうのは惜しい気がして
とりあえずそのまま会社に入ろうと思いました。
そんな運命的な出会いをして、気が動転していたのでしょう
慌てて降りようと車のドアを開ける時
すぐ後ろから自転車のおばちゃんが来ていることに気付きませんでした。
「キィィィィィッ!!!!」
けたたましいブレーキ音をあげたおばちゃんの自転車は
僕が開いた扉のギリギリ、間一髪のところでストップ。
「あんた!あぶねーやねえな!」
おばちゃんはキレます。
あのタイミングでドアを開けられれば当然
誰だってビックリするし、怒鳴りますとも。
「すいません!すいません!おばちゃん大丈夫やった?」
「大丈夫もなんも、あと少しでぶつかるとこやったやねぇな!
あんた!どこ見よったんな!!」
・・・・・・・・。
「どこ見よったんな!!」・・・・?
この時。
僕はなぜだかわからないけど
目の前で怒り狂ってるおばちゃんに
「すんません・・・これを見てました」と
鼻毛のイチローを指差してみたい・・・。
そんな欲望が強烈に沸いてきました。
今考えると、あの時は完全にどうかしていました。
本当に不謹慎な男だと、少し落ち込みもします。
だけど
あのイチローは本当に凄かったし
このモンスターと出会えたコトで
自分の中でもなにかが変われるかもしれない。
リスクを背負ってでも
誰かを笑わせることの出来る自分と出会えるかもしれない!
そんなことを本当に考えてしまったのです。
結局
そんな不埒なことを考えている僕を見て
「気の弱い人に、きつく言い過ぎたかしら」的な顔になったおばちゃんは
「今度からは気をつけんえ」と優しく諭してくれ
すぐにその場から行ってしまいました。
僕は
鼻毛に夢中でおばちゃんを危ない目にあわせ
しかも自分の殻を破ることもできず
なにも悪くないおばちゃんにまで気を使わせて
イチローと二人、ただ立ち尽くすしかできませんでした。
しかし僕は
危ない目に会わせたおばちゃんに
鼻毛を見せるような男に憧れているのでは決してないのだし
もしもあの場面で本当に
「これを見てたんです・・・」とイチローを指差していたなら
間違いなく
二度と立ち直ることはできずにいたでしょう。
危なかった・・・。
みなさんも
自分のキャラクターから大きく逸脱しようとするときには
思慮深く、後悔の無いように
思い切って踏み出してください。
おしまい。
僕はお笑い芸人ではありません。
ですからTVに映る彼らのように
大きなリスクを背負ってまで
面白いことを言わなきゃいけないという場面とは無縁です。
しかし僕の周りには
多少の傷は覚悟の上で、人を笑わそうとする人たちがたくさんいます。
スベることを恐れず、ガツガツと笑いをとりにいく。
そんな彼らを見ていると
自分が何かを失わないように
恐る恐る歩いているような気がしてきて
時々落ち込んだりもします。
思いっきりバカになり
ノーガードで飛び込んで
その場を笑わせてみたい。
そんな自分への憧れが、時々僕の中に存在してたりします。
今朝。
僕は会社に着いた車の中で
自分のテリトリーを大幅に踏み出した
一本の鼻毛と出会いました。
彼は僕の愛想のいい鼻から
非常に強い個性で「グンッ!」と伸び出しており
一人、異次元のオーラを放つイチローにも似た輝きを
今日、僕は自らの鼻に見つけてしまったのです。
鼻から鼻毛。
かっこ悪いっちゅうのはよくわかっています。
しかしこれほどまでに華のある天然の鼻毛と出会うことは
これから先もきっとないだろうし
なんとなくすぐにその場で切ってしまうのは惜しい気がして
とりあえずそのまま会社に入ろうと思いました。
そんな運命的な出会いをして、気が動転していたのでしょう
慌てて降りようと車のドアを開ける時
すぐ後ろから自転車のおばちゃんが来ていることに気付きませんでした。
「キィィィィィッ!!!!」
けたたましいブレーキ音をあげたおばちゃんの自転車は
僕が開いた扉のギリギリ、間一髪のところでストップ。
「あんた!あぶねーやねえな!」
おばちゃんはキレます。
あのタイミングでドアを開けられれば当然
誰だってビックリするし、怒鳴りますとも。
「すいません!すいません!おばちゃん大丈夫やった?」
「大丈夫もなんも、あと少しでぶつかるとこやったやねぇな!
あんた!どこ見よったんな!!」
・・・・・・・・。
「どこ見よったんな!!」・・・・?
この時。
僕はなぜだかわからないけど
目の前で怒り狂ってるおばちゃんに
「すんません・・・これを見てました」と
鼻毛のイチローを指差してみたい・・・。
そんな欲望が強烈に沸いてきました。
今考えると、あの時は完全にどうかしていました。
本当に不謹慎な男だと、少し落ち込みもします。
だけど
あのイチローは本当に凄かったし
このモンスターと出会えたコトで
自分の中でもなにかが変われるかもしれない。
リスクを背負ってでも
誰かを笑わせることの出来る自分と出会えるかもしれない!
そんなことを本当に考えてしまったのです。
結局
そんな不埒なことを考えている僕を見て
「気の弱い人に、きつく言い過ぎたかしら」的な顔になったおばちゃんは
「今度からは気をつけんえ」と優しく諭してくれ
すぐにその場から行ってしまいました。
僕は
鼻毛に夢中でおばちゃんを危ない目にあわせ
しかも自分の殻を破ることもできず
なにも悪くないおばちゃんにまで気を使わせて
イチローと二人、ただ立ち尽くすしかできませんでした。
しかし僕は
危ない目に会わせたおばちゃんに
鼻毛を見せるような男に憧れているのでは決してないのだし
もしもあの場面で本当に
「これを見てたんです・・・」とイチローを指差していたなら
間違いなく
二度と立ち直ることはできずにいたでしょう。
危なかった・・・。
みなさんも
自分のキャラクターから大きく逸脱しようとするときには
思慮深く、後悔の無いように
思い切って踏み出してください。
おしまい。
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