たんぶらー。
黒いゴム部がかっこいい。
コイツの名前は「タンブラー」。

温かいものはいつまでも温かく
冷たいものはいつまでも冷たく
ポットのような、水筒のような
そんなナイスアイテムだ。
お嫁ちゃまが時々珈琲を入れてくれるので
営業中飲み物を買う機会がすごく減った。
ゴミも出さず、家計に優しい優れものだ。

ふた部分をきっちり閉めれば
中の飲み物がこぼれない仕組みになっており
なぜかそこにやたらと感動するお嫁ちゃま。
購入当初
彼女は興奮した様子で
その威力を僕に伝えようとしてきた。
「しんくん!これすごいんで!」
珈琲を入れたタンブラーを僕の前に持ってきて
鋭い眼つきで始まるステージ。
「それでは~
珈琲がたっぷり入った~
このお利口さんタンブラーを~
こうやって~
いくよ~」
まるで手品師のようなリズムで僕に見せつけてくる。
彼女にとって「ひっくり返してもこぼれない」という事実は
奇跡なんだと思う。
「そして~
このタンブラーを~
いくよ!しんくん!見よってよ!
こうやって~
・・・
はいっ!!」
彼女は勢い良く逆さにしたのだけれど
残念ながら肝心なフタが閉まりが甘く
そうなると
当然のごとく引力によって珈琲は流れ出るわけで。
「あぁ!!!」
僕は雑巾を準備しようと思ったのだけど
そんな僕を彼女は引きとめ
「違うんでっ!しんくん!
今のは閉まってなかっただけ!
いくよ~
今度は~
きちんと閉めて~
…
はいっ!!
ほらっ!!
な??
こぼれん!な!?」
畳に染み込む珈琲を尻目に
どこか満足げなお嫁ちゃま。
残念なことに
そのタンブラーの中には
もうほとんど珈琲が入ってなかったが
そのことには触れられなかった。
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